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中小企業診断士がフリーランスで稼ぐコツ3選!メリットとデメリットも解説

「中小企業診断士の資格が取得できれば、フリーランスとして稼げるのかな?」

「中小企業診断士が、フリーランスで稼ぐ方法は?」

中小企業診断士の資格を取得すれば、企業内診断士として働くほかに、フリーランスとして独立し活躍することも可能です。

中小企業診断士がフリーランスになる場合、継続的に仕事が取れないリスクがある反面、効率的に高収入を稼げるメリットがあります。

この記事では、中小企業診断士がフリーランスで稼げるコツや、フリーランスになるメリットとデメリットについて解説します。

独立してフリーランス診断士として活躍する姿をイメージすれば、資格取得に向けた勉強期間中のモチベーションUPにつながるでしょう。

ぜひ、最後までご覧ください。

中小企業診断士がフリーランスで稼ぐコツ3選

フリーランスとして独立した場合、中小企業診断士は稼げるのでしょうか?

フリーランスで稼ぐ3つのコツについて見ていきましょう。

「何ができるか?」をアピールする

培ったスキルや知識はアバウトでなく、より詳細にアピールすることが大切です。応募書類が通過しなければ、クライアントに面接すら行ってもらえないためです。

応募書類では、以下の点に留意してみてください。

  • これまで何をやってきたか
  • もし契約となれば、中小企業診断士として具体的に何ができるのか
  • クライアントに対し、中小企業診断士としてどのように貢献したいのか

応募書類で、中小企業診断士の資格を取るためにいかに多く努力してきたかをアピールする人がいます。しかし、頑張って資格を取得したかは重要でありません。

大切なのは、知識を生かしてどんな成果を上げてきたか、またこれからどのように提供できるかになります。

中小企業診断士を目指す際は資格取得がゴールではありません。資格を生かして活躍する姿をイメージしましょう。

最初から仕事を絞り込まない

やりたい仕事を選べるのがフリーランスの醍醐味ですが、最初から仕事を絞り込むのはおすすめできません。

仕事が安定的に入ってくるまでは、業種や内容を問わず幅広く仕事を受けることがリスクヘッジになるからです。

自分が応募したい案件に対して、少なくても4~5人の競合がいると思っておいたほうがいいでしょう。

最初から仕事を絞り込まず、まずは収入が得られる環境を整備することが優先になります。

仕事が取れるまで次々にアプローチする

中小企業診断士がフリーランスになっても、最初から順調に仕事が取れることは多くありません。断られても、めげずに仕事が取れるまでアプローチすることが大切です。

仕事を獲得するためには、クライアントに対して営業しなければいけません。中小企業診断士でも、営業が苦手な人はいるでしょう。

仕事が取れない人には、共通する以下の点が見受けられます。

  • そもそも顧客提供価値を持っていない
  • 提供価値(商材)がニッチすぎる
  • ニーズのないところに営業している
  • チャレンジせず、すぐにあきらめてしまう

断られて当たり前と思い、チャレンジ精神で次々にアプローチしていく姿勢が大切です。

中小企業診断士がフリーランスになる3つのメリット

中小企業診断士がフリーランスになると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

以下3つのメリットについて、見ていきましょう。

高い報酬が見込める

中手企業診断士がフリーランスとして独立すると、自分で稼いだ金額が収入に直結するためです。

会社に勤める場合は、稼いだ利益も会社へ還元されることになり、そこから給料という形で個人に分配されます。

年間のコンサルタント業務に100日以上費やした人(コンサルタントに特化している人)の年収は、「1,001万円以上」が34%にのぼります。

【出典】一般社団法人中小企業診断士協会「『中小企業診断士活動状況アンケート調査』結果について」
https://www.j-smeca.jp/attach/enquete/kekka_r3.pdf

以上の調査からも、中小企業診断士としてフリーランスで独立してコンサルタント業務の稼働日数を増やせば、高収入が得られると言えるでしょう。

スキルが蓄積されやすい

フリーランスになるとクライアント企業で実際にコンサルタントする時間が増え、経験を積む速度が会社員と比較して速くなるためです。

企業内診断士とプロコン(プロのコンサルタント)診断士の、コンサルタント業務日数を業務内容別に整理すると、以下の通りになります。

業務内容業務平均日数(企業内診断士)業務平均日数((プロコン診断士)
経営指導37.283.8
診断業務20.444.5
調査研究業務20.025.1
執筆業務17.121.6
講演・教育訓練業務10.822.7
その他42.366.0

出典:関西外国語大学河村悟氏「企業内診断士の実態調査」表2.9を元に筆者作成
https://www.j-smeca.jp/attach/kenkyu/h29/jittaichosa.pdf

コンサルティングの実戦「経営指導」が、企業内診断士の平均日数が37.2日に対して、プロコン診断士は83.8日です。

調査結果からも、フリーランスとして独立した中小企業診断士は、スキルが蓄積されやすい環境であると言えます。

リモート案件が多いので効率的に稼げる

交通費や宿泊費が削れ費用を少しでも抑えられるリモートを、クライアントが多用するようになりました。

フリーランスの診断士にとっても、リモートなら訪問する時間が省け、遠隔地での複数の案件も並行してこなせるので、より効率的です。

コロナ禍以降もリモートは定着すると思われるので、今後においてもメリットが享受できるでしょう。

中小企業診断士がフリーランスになる3つのデメリット

フリーランスの中小企業診断士には、メリットがある反面デメリットも存在します。

以下3つのデメリットについて、見ていきます。

クライアントからの評価が悪いと継続できない

フリーランスは「仕事=成果」のため、結果が出ないと次の仕事がもらえません。

特に高い費用を支払って依頼するコンサルタント業務に対して、企業はシビアに成果を求める傾向にあります。

一度低評価をつけられたクライアントからは、二度と仕事はもらえないでしょう。報酬が高い代わりに安定しないのも、フリーランスの特徴だと言えます。

競合が多くて手ごわい

中小企業診断士が活躍できるフィールドは広がっている反面、競争関係も激しさを増しています。

  • コンサルティング会社(大手から中小まで)
  • 銀行のコンサルティング部門
  • 全国に展開する政府系経営支援組織
  • 税理士や会計士などの財務系士業

同業のコンサル以外でも上記のような競合が増えており、クライアント獲得のハードルが高まっています。

実務経験を求められる

中小企業診断士がフリーランスで仕事に応募した際、かなりの割合で実務経験を求められます。

「独立フリーランス=プロのコンサル」の前提で、クライアントは資格よりも実績を重視するためです。

したがって中小企業診断士に合格したとしても、経験のないうちはフリーランスとして独立するのは得策ではありません。

資格取得後は、企業内診断士として社内で実務経験を積み重ねることが先決でしょう。

中小企業診断士がフリーランスになる前に準備する3つのこと

中小企業診断士の資格を取得し経験を積めば、フリーランスとして働くことも視野に入ってくるでしょう。

最後に、中小企業診断士がフリーランスになる前に準備する、3つのことについて見ていきましょう。

「どんな価値を提供するか?」を決める

中小企業診断士として、クライアントへどんな価値が提供できるかを明確に決めましょう。

先述通り、中小企業診断士の資格そのものに価値はありません。資格を取得する過程で得た知識やスキルに価値があり、それをいかにクライアントへ提供できるかが重要です。

例えば、以下のように提供できる価値を具体化させます。

  • 中期経営計画について、企業買収による次事業拡大を織り込んだ内容で修正計画を策定する
  • 借入金の返済計画の見直しや、資金収支状況の整理による資金繰りの安定化など、月次資産実績に基づいた経営判断の迅速化に寄与する

具体的に提供する価値は、フリーランスになる前の準備段階から考えておくと良いでしょう。

クラウドソーシングに登録する

「何を売るか?」を決めたら、次に価値を必要としてくれるクライアントを探します。

フリーランスがクライアントを探すのに有効なのが、「クラウドソーシング」です。

クラウドソーシングとは、インターネット上で企業又は個人が、不特定多数のフリーランスへ業務を外注する比較的新しい業務形態のことです。

つまり、サイト上でクライアントとフリーランスをマッチングさせるサービスになります。

クラウドソーシングは、インターネット上で誰でも簡単に登録できます。以下の主なサービスを参考にしてください。

  • ランサーズ
  • クラウドワークス
  • ココナラ
  • スキルクラウド

ブログを運営する

中小企業診断士がフリーランスになるまでの準備段階で、ブログを始めるのもおすすめです。

ブログを運営すると、以下の効果が見込めるためです。

  • 認知度を上げる
  • WEBを通した集客
  • 商材やサービスに関する情報開示
  • クライアントへの安心の提供

先述したクラウドソーシングで案件を獲得する場合、ホームページやブログは自分のスキルを開示できる、ポートフォリオの代わりとして活用できます。

ホームページやブログは、ワードプレスなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)を利用して、誰でも簡単に作成できるようになりました。

フリーランスとして独立する前に、ブログを立ち上げることをぜひご検討ください。

まとめ

以上、中小企業診断士がフリーランスで働くことについて解説しました。

独立してフリーランスになることは、リスクもある反面大きなリターンが得られることがお分かりいただけたでしょう。

中小企業診断士の資格を取得し経験を積めば、知識とスキルを生かして個人で稼ぐことは十分可能です。

資格取得に向けた勉強期間の際には、ぜひ自由な働き方をしている姿をイメージしながらモチベーションを高めてください。