「中小企業診断士の勉強におすすめのテキストが知りたい」
「テキストをどのように選べばよいか分からない」
このような悩みをお持ちではないでしょうか?
中小企業診断士試験の勉強においてテキスト選びは非常に重要で、テキスト選びが合格を左右する場合もあります。
この記事では、テキスト選びの基準やおすすめテキストを知りたい方に向け、テキストの選び方やおすすめのテキストを部門別に25冊紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
中小企業診断士とは?
中小企業診断士は経営コンサルタントに関する唯一の国家資格です。
中小企業診断士の資格を取得することにより、経営に関する幅広い知識やが身につき、経営上の課題に関してさまざまな角度から診断し、適切なアドバイスをすることが可能になります。
現在の企業においては、仕事に関する専門的な知識のみならず、さまざまな経営課題を解決できる能力が求められています。
そういった意味では、中小企業診断士の取得により身につく知識は能力は業界や職種を問わず重宝される能力です。
そのため、中小企業診断士の需要は年々高まってきており、2016年の「ビジネスパーソンが新たに取得したい資格ランキング」で1位を取得するなど、現在非常に人気のある資格のひとつといえるでしょう。
中小診断士試験に合格するメリット
中小企業診断士に合格することにより以下のような多くのメリットを得ることができます。
- 人脈が広がる
- 経営の状態などをさまざまな視点から見ることができるようになる
- 転職で有利に働く
- 独立することで高い年収を目指せる
- 働き方に選択肢を持つことができる
中小企業診断士には、弁護士や司法書士のように独占業務がありません。
そのため、中小企業診断士を取得しなくてもコンサルタント業務をすることができます。
しかし、国家資格である中小企業診断士を取得していれば、周囲に自身が一定以上の知識を持っていることをアピールすることが可能です。
結果、社内での評価や転職などで有利に働きます。
また、中小企業診断士は誰でも受験できることもあり、取得者が持つ職業や経歴は実に多彩です。
合格後も、中小企業診断士同士による研修や勉強会もおこなわれているため、それらの活動に参加することにより、多彩な経歴を持つ人たちと幅広い人脈を手にいれられるでしょう。
他にも「独立する」「資格を活かして副業で収入を得る」など、中小企業診断士になることによって、働き方の選択肢が増えるのも大きなメリットといえるでしょう。
中小企業診断士試験は一発で合格可能なのか
結論からいうと、中小企業診断士試験の一発合格は可能です。
しかし、一発合格するのは決して簡単ではなく、非常な困難を伴うことは知っておく必要があります。
ここからは、中小企業診断士の一発合格が決して簡単ではない理由を解説します。
【中小企業診断士】合格率はなんと約4%といわれる難関資格
ひとつめの理由は、中小企業診断士の合格難度そのものが非常に高いからです。
中小企業診断士は、主に一次試験と二次試験の2つに分かれており、一次・二次両方を合格する人は全体の約4%になります。
合格率4%とは司法書士や社労士といった難関資格とほぼ同じ合格率であり、簡単に合格できる資格ではないことがわかります。
合格率が低い要因としては「勉強量の多さ」「二次試験の難しさ」の2つがあげられるでしょう。
中小企業診断士の一次試験には7つの科目があり、合格するためにはすべてに合格する必要があります。
科目ごとの出題範囲も決して少なくなく、多くの内容を理解・暗記しなければなりません。
また二次試験は記述式の問題となっており、決まった解答が存在しません。
そのため、対策をとるのが簡単ではなく合格への大きな壁となっています。
最低1,000時間の勉強が必要
中小企業診断士の合格には多くの勉強が必要であり、一般的には1,000時間以上の勉強が必要といわれています。
1000時間もの勉強時間を確保するためには、毎日2~3時間勉強しても1年間の期間が必要です。
受験生の中には働いている方も多く、働きながら1年間継続して勉強し続けていくこと自体も簡単なことではありません。
また7科目すべてに合格する必要があるため、全科目偏ることなく勉強する必要があるため、勉強計画もしっかりと立てる必要があります。
このように中小企業診断士に合格するためには、しっかりと計画を立てた上で継続的に勉強を続けることが求められます。
中小企業診断士一次試験対策におけるテキストの選び方
中小企業診断士一次試験のテキストを選ぶ際のポイントは以下の3つです。
- メインテキストは1冊にする
- テキストと問題集は無理に同じシリーズにあわせない
- 最新のテキストを選ぶ
詳しくみていきましょう。
メインテキストは1冊にする
メインテキストを1冊にすることに対し「このテキストで本当に大丈夫だろうか」と不安になる方もいるでしょう。
しかし、中途半端に2冊、3冊と手を出すのはかえって逆効果になりかねません。
例えば、同じ内容であってもテキストごとに解説方法が違う場合もあるため、自身の頭で整理できなくなってしまう恐れがあるからです。
テキストと問題集は無理に同じシリーズにあわせない
テキストと問題集は、無理に同じシリーズにする必要はないことも知っておいてください。
同じシリーズにする明確な理由があれば別ですが「とりあえずシリーズを揃えたほうがよさそう」という考えでは後になって後悔しかねません。
時間を多少かけてでも「自分にあったテキスト」と「自分にあった問題集」を別に選ぶことをおすすめします。
最新のテキストを選ぶ
中小企業診断士の試験内容は、最新の法律や会計制度、IT動向に基づいています。
そのためテキストが最新版でない場合、それらの変化に対応しきれていない場合があります。
特に、独学で勉強を進める場合は周りから最新情報を得る手段も限られるため、過去のテキストを利用することが致命傷にもなりかねません。
【科目総合】中小企業診断士一次試験におけるおすすめテキスト4選
ここからは、中小企業診断士一次試験全体の勉強におすすめなテキストを4つ紹介します。
1.TAC:中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト
1つめは「中小企業診断士 最速合格のためのスピードテキスト」を紹介します。
概要
スピードテキストは、資格予備校大手のTACが提供するテキストです。
TAC中小企業診断士講座でも使われているテキストとなり、信頼性は抜群といえるでしょう。
初学者でも理解しやすいように図やイラストが多く使われているのが特徴です。
実際に独学で中小企業診断士合格を目指す多くの受験生が利用しており「中小企業診断士の勉強にはスピードテキスト」といっても過言ではない一冊となっております。
口コミ情報
おかげさまで昨年1次試験に合格できました!
今年は買わなくてすみました……。
過不足なくまとまっていて、大変分かりやすかったです!
ありがとうございました。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
2.中小企業診断士1次試験一発合格まとめシート
2つめは「中小企業診断士1次試験一発合格まとめシート」を紹介します。
概要
「一発合格まとめシート」は近年人気が急上昇しており、アマゾンでベストセラー1位を獲得するほど多くの受験生に支持されているテキストです。
特徴としては、記憶するべき内容が上手く整理されている点と、記載されている語呂合わせのフレーズが覚えやすく暗記系科目が非常に勉強しやすい点です。
Amazonでサンプル資料も用意されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
口コミ情報
中小企業診断士用のテキストとしては異例の薄さですが,1ページ1ページの密度が非常に濃い感じです。
試験当日も持っていくことも出来るサイズ感が◎
過去問を進めながらやるとその密度感に圧倒されます。
QRコードを読み込むと過去問の横解きもできる点が◎
引用元:https://www.amazon.co.jp/
3.TBC:速修テキスト
3つめは「速修テキスト」を紹介します。
概要
「速修テキスト」は受験指導に定評のあるTBC受験研究会が出版しているテキストです。
テキストを購入することにより、解説動画も無料で見ることが大きな特徴といえるでしょう。
注意点としては内容が若干簡素であるため、深く理解する必要のある論点については、別途参考書が必要になる可能性がある点です。
口コミ情報
参考書なので相性がありますが、私的には 診断士試験用としては最高のシリーズ。 ただ、すぐ売り切れて、古本業者が高値で売り抜けようとする現状は何とかして欲しい
引用元:https://www.amazon.co.jp/
4.みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書
最後の科目総合おすすめテキストは「みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書」です。
概要
こちらは「スピードテキスト」と同じくTACが作成したテキストになります。
分かりやすさに重点を置いた構成となっており「フルカラー」「図表がとても多く文字が少なめ」といった点が特徴です。
初学者にはとても勉強しやすい内容となっている反面、スピードテキストにくらべ内容が若干薄くなっているため、このテキストをメインにする場合は、過去問を多くこなすなどの対策が必要になります。
口コミ情報
各分野に分けて持ち運びできるので便利。問題集とのセット購入がお買い得。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
【科目別】中小企業診断士一次試験おすすめテキスト10選
ここからは、中小企業診断士一次試験において科目別のおすすめテキストを10冊紹介します。
1.財務・会計:【増補改訂】財務3表一体理解法
1つめは「【増補改訂】財務3表一体理解法」です。
概要
「損益計算書?キャッシュフロー?」といったこれから財務・会計について勉強をはじめる方におすすめの一冊です。
このテキストでは、簿記についてまったく知らない方でも財務・会計がわかるように、基礎である「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー」のそれぞれの役割や関係性が直感的にわかりやすく解説されています。
財務3表をしっかりと理解しておくことで、科目全体のスムーズな学習が可能です。
口コミ情報
“本書を読んで会計の仕組みが理解できれば、これまでのように会社で会計の話になると口をつぐんだり、質問に躊躇したりといった、みじめな状態から解放されるでしょう”MBAとはいえ”専門家”ではない著者による本書は、逆に親切さと丁寧な眼差しに溢れていて好感が持てる。
個人的にも【金融機関職員】としての立場では頭から当然と思い込んでいた事に、もともとはエンジニア出身の著者が前半では実体験に基づく素直な問いや工夫を提案してくれている事に新鮮な面白さを感じ、また一方で【増補改訂版】でもある本書の後半は、うってかわって、かなり本格的で素直に勉強になりました。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
2.財務・会計:中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集【第8版】
2つめは「中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集【第8版】」を紹介します。
概要
このテキストは「スピードテキスト」と同じくTACが作成した、財務・会計の計算問題に特化した問題集です。
一次次試験の基礎的なレベルから、 二次次試験の応用レベルまでの問題が広くカバーされています。
後述する「過去問完全マスター」も総合的な問題集としては非常におすすめですが、全科目対応の問題集のため、科目あたりの密度は薄めです。
その点、こちらのテキストは財務・会計の問題が豊富に取り揃えられております。
注意点としては、この問題集は中~上級者向けのテキストであることです。
そのため、まずは過去問でしっかり勉強した後に「ある程度点数は取れるようになったが、より万全な状態で試験に臨みたい」という方に向いています。
口コミ情報
過去問ベースで60点以上が安定して取れる方が、70~80点を目指すために取り組む本かと思います。
細かい論点が多く、初学の段階だと頻出論点ではないところに時間を取られるのは無駄。まずは過去問ベースで学習後、余裕があれば手を出す形が良いのではないでしょうか。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
3.経済学・経済政策:中小企業診断士のための経済入門学
3つめのおすすめは「中小企業診断士のための経済入門学」になります。
概要
このテキストは、TACで長年講師をされてきた三枝元さんが書かれた本です。
TACでは大学などとは違い、より短い時間で初学者でも合格できるように講義しています。
そのため講義において「内容のわかりやすさ」は非常に重要な要素です。
そんな高いレベルの分かりやすさを求められるTACで、長年講師をされていた三枝さんが書いたテキストだけあり、初学者でも非常にわかりやすい内容となっております。
このテキストだけで科目合格を目指すのは難しいですが、初学者が経済学の全体像を把握するのにはとてもおすすめの1冊です。
口コミ情報
中小企業診断士や公務員の受験生などにお勧めする一冊です。経済学・経済政策の受験勉強は、面白くないと感じる人が多いですが、各章の後にあるコラムは面白いです。教科書だけで勉強するよりも経済学の視点が身につきます。いわゆる参考書ではなく、息抜きしながら勉強できる本です。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
4.経済学・経済政策:試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学 2nd edition
4つめのおすすめは「試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学 2nd edition」になります。
概要
このテキストはミクロ経済学について、難しい数式を使わずグラフや表を多く使い解説されているため、初学者でもとても理解しやすい内容になっています。
また、講義動画をYouTubeでも一冊分丸ごと視聴もできるため、テキストだけでは理解しにくい部分も動画で補うことも可能です。
経済学・経済政策の初学者は、まずはこちらのテキストで勉強をはじめるのもよいでしょう。
口コミ情報
国家公務員経済職、不動産鑑定士、公認会計士試験の経済学選択は、このテキストでは太刀打ちできませんが、ミクロ経済学の初学者には最適と思います。動画はほぼ全てみましたが、分かりやすいです。
経済学部の人や、資格予備校を使う人を除いた、一般人には、この本と動画は基礎を学べてコスパがいい。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
5.経済学・経済政策:試験攻略入門塾 速習! マクロ経済学 2nd edition
5つめのおすすめは「試験攻略入門塾 速習! マクロ経済学 2nd edition」になります。
概要
先ほど紹介したテキストのマクロ経済学バージョンです。
こちらも非常にわかりやすい内容となっており、初学者にはおすすめの一冊です。
こちらのテキストの利用する場合は、ミクロ経済学版とセットで購入することをおすすめします。
口コミ情報
公務員試験を受ける予定で、経済を勉強したことがあまりなかったため、基礎的な参考書を探してこの本に辿り着きました。
動画解説は何回も聞けるし、説明もわかりやすいので、はじめて学ぶ方にはおすすめです。いきなり問題を解いても分からないので。。
問題を解いて分からなかったら、振り返る参考書としても使ってます。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
6.経営情報システム:改訂5版 ITパスポート最速合格術
6つめのおすすめは「改訂5版 ITパスポート最速合格術」です。
概要
タイトルにある「ITパスポート」とは、情報処理の国家資格であるITパスポート試験を指します。
ITパスポート試験は、情報処理系の国家資格の中では初心者向けの資格にあたります。
そのため、理解しやすい内容のテキストが多く発売されています。
その中でも「改訂5版 ITパスポート最速合格術」はテキスト内容がストーリ仕立てとなっており、物語を読む感覚でITに関する必要な知識を身につけることが可能です。
内容は経営情報システムに必要なレベルには若干たりませんが、初学者や苦手な方が導入として活用するには非常によいテキストですので、気になる方はぜひ一度試してみてください。
口コミ情報
「これだけやればいい」と自信あふれるテキストになります。
試験に関して要点や出るポイントを押さえているといった感じの内容で
確かにこれを全てやれば合格できるのでは?と思えるほどです。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
7.経営情報システム:【令和3年度】いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集(新試験シラバス5.0完全対応)
7つめのおすすめは「【令和3年度】いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集(新試験シラバス5.0完全対応)」です。
概要
こちらも「ITパスポート試験に合格すること」を目的として構成されています。
非常に丁寧な解説がされており、初学者でもスムーズに勉強できるようになっています。
また特徴として読者専用のサイトが用意されており、わからない内容があれば直接質問も可能です。
口コミ情報
初心者でも、概念や用語の説明が一から書いてあるので、詳しさ×わかりやすさからバツグンの良さがあると思います。
初心者で、ITパスポートを受けるならこの本はmust haveですね。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
8.運営管理:中小企業診断士試験 ロジックで理解する運営管理
8つめのおすすめは「中小企業診断士試験 ロジックで理解する運営管理」になります。
概要
「中小企業診断士試験 ロジックで理解する運営管理」では、生産管理におけるそれぞれの手法を図でわかりやすく解説されており、とてもイメージがしやすいのが特徴です。
生産管理は二次試験との関連性も高く、暗記だけではなく内容をしっかりと理解する必要があります。
こちらのテキストをしっかりと読み込むことで、初学者でも生産管理の施策や仕組みなどをイメージできるようになるので非常におすすめです。
ただし「中小企業診断士試験 ロジックで理解する運営管理」のテキストはかなりのボリュームがあり点と、現在は販売終了しているため、中古品でしか手に入らない点には注意してください。
口コミ情報
1次、2次試験で重要な科目となる運営管理のテキストです。
他のテキストでは重要単語の暗記に偏った記載が多い中、
このテキストは各論のつながりや関係性を記載しているため、
1次試験より応用力が試される2次試験対策として活用できると思います。
引用元:https://honto.jp/netstore/pd-book_03470670.html
9.運営管理:【ポイント図解】生産管理の基本が面白いほどわかる本
9つめのおすすめは「【ポイント図解】生産管理の基本が面白いほどわかる本」です。
概要
生産管理は、関連業務についていなければ耳慣れない専門用語が頻出するため、この科目を苦手とする受験生は多くいます。
その点「【ポイント図解】生産管理の基本が面白いほどわかる本」は、もともとが新人教育用テキストとして使われていいるということもあり、図や表も多くとてもわかりやすくなっています。
また著者が中小企業診断士ということもあってか、内容が中小企業診断士試験に必要な内容が多く盛り込まれているため、2つの意味でおすすめの1冊です。
口コミ情報
過去問と本書のみで科目合格できました。畑違いで、知識がない人が見ても、理解できるように図解があります。表現も噛み砕いており、初学者にピッタリの1冊です。
また、文量が少なく、読みきった感が味わえる点も良いです。
オススメします。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
10.経営法務:会社法のツボとコツがゼッタイにわかる本
最後のおすすめテキストは「会社法のツボとコツがゼッタイにわかる本」です。
概要
経営法務は暗記メインの科目ですが、暗記量が7科目分ととても多いため人によっては理解メインで勉強をした方が効率的といえるでしょう。
その点「会社法のツボとコツがゼッタイにわかる本」は、事例を踏まえつつ法律ができた背景なども解説してくれるため、暗記しやすいテキストです。
また会社法についても、実務上のポイントも織り込みなががらわかりやすく解説されています。
口コミ情報
会社法の専門書は分かりにくい、分かり易く書かれた本はポイントがずれている
このように、ちょうどよく会社法の全体像を概観できる本はあまりありませんこの本は、会社法について漫然と述べるのではなく、重要なツボとコツについて解説する内容となっています
引用元:https://www.amazon.co.jp/
また、表現も平易で理解しやすいので、会社法初心者にお薦めです
中小企業診断士一次試験おすすめ問題集
ここでは、中小企業診断士一次試験のおすすめ問題集を紹介します。
【2022年度版】中小企業診断士試験 過去問完全マスター
おすすめの問題集は「【2022年度版】中小企業診断士試験 過去問完全マスター」です。
概要
「過去問完全マスター」は過去10年分の問題が論点別にまとめられています。
他の問題集では年度別で出版されているものが多く、論点別の出題頻度が分からないなど使いにくい点があるため、論点別にまとめられている「過去問完全マスター」はとても使いやすいです。
また、過去10年分というのも大きなポイントといえるでしょう。
中小企業診断士一次試験は7、8年前に出された問題が再出題される傾向が強く、過去5年分などではあまり参考にならないためです。
他にも論点の頻出度にあわせてA~Cのランク付けされており、どれを重点的に勉強すればよいかも一目瞭然です。
使いやすさ、問題量などどの点から見てもよいテキストであり「中小企業診断士の問題集といえばこれ」といっても過言ではありません。
口コミ情報
徹底的に研究された過去問と思います。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
要点がまとめてあって中々使えました。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
中小企業診断士二次試験対策におけるテキストの選び方
中小企業診断士二次試験のテキストを選ぶ際の注意点は以下の2つです。
- 答に対する解説がしっかりされている
- 一次試験の知識も詳しく載っている
二次試験は記述式のため、絶対的な解答が存在しません。
そのため「その解答がどのように導き出されたか」が解答そのものよりも重要になります。
以上の理由から合格者の解答とあわせて、その解答の至った経緯が解説されているテキストを選ぶことが重要です。
また、二次試験は一次試験の知識をすでに持っていることが前提で出題されます。
二次試験当日に、一次試験内容の抜け漏れがあると解答すらできない状態になるため、一次試験の復習も並行してできるよう、一次試験内容についても解説されているテキストを選びましょう。
【科目総合】中小企業診断士二次試験おすすめテキスト4選
ここからは、中小企業診断士二次試験全体の学習におすすめのテキストを4つ紹介します。
1.【2022年度版】中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案 エピソード15
1つめのおすすめは「【2022年度版】中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案 エピソード15」になります。
概要
「ふぞろいな合格答案」は、実際の中小企業診断士二次試験受験者に答案を再現してもらい、分析したテキストです。
2020年度版においては約290名もの答案が分析されています。
合格・不合格者を含む多くの受験生のリアルな解答を確認できるため、決まった解答のない二次試験において「どのレベルの解答で合格するのか」を知ることができる一冊となっています。
また「必要な要素」「与件文のポイント」「解答の切り口」といったさまざまな角度からも分析されており非常に参考になります。
二次試験に臨むにあたり、必須ともいえるほど優れた一冊といえるでしょう。
優れているテキストだけにすぐ売り切れてしまう点には注意が必要で、確実に手に入れたい場合は予約や早めの購入を強くおすすめします。
口コミ情報
こちらは2021年度版の口コミです。
中小企業診断士の試験って、模範解答が公開されないので、過去問の本を見ても模範解答も解説も出版社ごとにバラバラで、いまいち信用ならないのですが、この本は比較的説得力があり、理解できました。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
2.30日でマスターできる中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順
2つめのおすすめは「30日でマスターできる中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順」になります。
概要
中小企業診断士二次試験を独学で勉強している方の中には「どのような手順で問題を解けばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そのような悩みをお持ちの方にはこのテキストを強くおすすめします。
「解き方の黄金手順」ではその名のとおり、二次試験の解き方の手順について解説されており、その手順も非常に細かいです。
こちらのテキストを参考に、自分なりの解答手順を身につけることで中小企業診断士二次試験合格に大きく近づくことができるでしょう。
口コミ情報
2次試験対策の参考書はいろいろあるが、試験時間80分間の配分を「標準化」しているのは、本書だけである。2次試験の合格する方法は、人それぞれだが、少なくても私はこの手順を一番しっくりし、またそのおかげで合格できた。
本書で特に納得できたのは、①「作業」と「思考」を分離する。「作業」と「思考」は同時にできない、②過去問を解くことは必要だが、何度も繰り返し解いても意味がない、という点だ。
この手順を、同友館「企業診断」の錬成問題や予備校の模試を使って何度も繰り返し、作業の質を高めることができれば、どんな問題でも対応できるようになり、自信をもって試験本番に取り組めるだろう。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
3.【2022年度版】中小企業診断士第2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
3つめのおすすめは「【2022年度版】中小企業診断士第2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」です。
概要
このテキストの特徴は、事例ごとにどのような知識が必要なのかがまとめられている点と、不要な知識や重要度の低い知識は記載されていない点です。
「解き方の黄金手順」とはまた違った視点で、解答手順を勉強することができます。
また、与件文の読み方や時間配分についても解説されているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
口コミ情報
2021年度版の口コミです。
ふぞろいが手に入ってからは出番がほとんどなくなってしまいましたが、着眼点が少しふぞろいとは違ったりもするので買われてもいいかと思います。
引用元:https://honto.jp/netstore/pd-book_30955939.html
4.【2022年度版】中小企業診断士第2次試験合格者の頭の中にあった全知識
最後に紹介するのは「【2022年度版】中小企業診断士第2次試験合格者の頭の中にあった全知識」です。
概要
「頭の中にあった全知識」では、二次試験で使われやすい一次試験の知識がわかりやすく整理されています。
「二次試験に必要な一次試験知識はすべて持っている」という方には必要ないテキストですが「復習したい」「知識を整理したい」という方は利用してみるのもよいでしょう。
口コミ情報
2020年度版の口コミです。
ずっと某大手予備校で勉強をしてきたが、おもうように点数も知識も伸びず、試験数日前にやけになって購入したが、購入して本当に良かったと思う。微に入り細に入り事例や前提となる知識を秩序立てて説明してくれているので頭に入り易かった。二次を本気で受かりたい方は、是非、早めに購入することをおススメする。
引用元:https://www.amazon.co.jp/
【科目別】中小企業診断士二次試験おすすめテキスト6選
中小企業診断士試験には試験委員と呼ばれる方がいます。
試験委員の著書を読むことで、各科目の基本的な考え方も知ることが可能です。
考え方を知ることにより、設問や与件、解答の際に出題者の意図を理解しやすくなるため、試験において大きな力となるでしょう。
ここでは、試験委員が執筆したおすすめのテキストを6つ紹介します。
1.事例1(組織・人事):コーポレートデザインの再設計
ひとつめのおすすめは「コーポレートデザインの再設計」です。
概要
「コーポレートデザインの再設計」の著者である岩崎尚人先生は、令和2年まで試験委員をされていた方です。
経営組織論・経営戦略論を専門とされており、事例1の主な作問者といわれていました。
岩崎尚人先生の考え方を知っておくことで、事例1で解答作成のよりどころになりますので、読んでおいて損はありません。
2.事例1(組織・人事):経営をしっかり理解する
2つめのおすすめは「経営をしっかり理解する」です。
概要
「経営をしっかり理解する」も岩崎尚人先生の著書になります。
主な内容は経営学についてですが、組織や人事について書かれている貴重な本となります。
試験対策としてではなくとも非常に参考になる内容なので、組織や人事に興味のある方はぜひ手に取ってみてください。
3.事例2(マーケティング・流通):スモールビジネス・マーケティング
3つめのおすすめは「スモールビジネス・マーケティング」です。
概要
「スモールビジネス・マーケティング」の著者である岩崎邦彦先生は、静岡県立大学の経営情報学部の教授などを務められており、事例2の作問者ではないかともいわれている方です。
事例2においては、このテキストの内容にある考え方が活用されています。
中小企業が少ない経営資源を用いて、どのように効果的なマーケティング戦略を実行するかが学べます。
こちらを読んでおくことで、二次試験で使える知識の幅が広がります。
経営資源が少ない中小企業がどのように効果的なマーケティング戦略を実行するかを学べるため、読んでおくと二次試験で活用できる知識の幅が広がるでしょう。
4.事例3(生産管理・技術):北海道の起業 ビジネスをケースで学ぶ1~3
4つめは「北海道の起業 ビジネスをケースで学ぶ1~3」です。
概要
「北海道の起業」の著者である小川正博先生は、法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科兼任講師などを務められており、中小企業診断士でもある方です。
このテキストで取り扱われている企業である「トルク精密工場」「ホクビー」の2つが、平成22年度および平成24年度の二次試験事例3のモデル企業としても扱われています。
「北海道の起業」を読むことで事例3の対策になることにくわえ、このテキスト内で取り扱われている企業が今後出題されるかもしれません。
5.事例3(生産管理・技術):生産現場構築のための生産管理と品質管理
5つめのおすすめは「生産現場構築のための生産管理と品質管理」です。
概要
著者である木内正光先生は城西大学経営学部准教授を務められている方で、事例3の担当としても知られています。
このテキストには事例3の主な舞台となる生産現場で活用できる理論や手法がわかりやすくまとめられていますので、生産管理が苦手な方は一度目を通しておくのをおすすめします。
6.事例4(財務・会計):意思決定会議講義ノート
最後のおすすめは「意思決定会議講義ノート」です。
概要
「意思決定会議講義ノート」通称イケカコの著者である大塚宗春先生は、中小企業診断士二次試験における財務・会計の基礎を築いた人として知られています。
二次試験の事例4では、ファイナンス分野での出題頻度が高い傾向にありますがイケカコは、このファイナンス分野に重点がおかれているテキストです。
過去の事例4で問われた論点が多く載っているため、非常におすすめのテキストです。
一点だけ注意点として、イケカコはかなり難しい内容となっているので。知識や過去問を徹底的に実施した上でさらに時間的余裕がある場合に読むようにしましょう。
まとめ
中小企業診断士を独学で勉強する方に向け、テキストの選び方や部門別のおすすめテキストを紹介しました。
中小企業診断士に合格することは簡単ではなく、独学で合格を目指す場合は、しっかりとした準備が必要です。
テキスト選びも重要な準備の一つであり、自分にあわないテキストを選んでしまうと、勉強の後半で後悔することにもなりかねません。
今回の記事を参考にして、ぜひ自分にあったテキストを選んで合格を目指してください。