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会社員が中小企業診断士の資格を取る5つのメリットと活用方法5選!

「会社員が中小企業診断士になると、どのようなメリットがあるのか?]

「中小企業診断士の資格は、会社員の立場でどのように生かせるのか?」

中小企業診断士に興味のある方で、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

結論、中小企業診断士の資格を取ると、会社員として働きながら多くのメリットが得られます。

この記事では、会社員が中小企業診断士の資格を取ることで得られるメリットについて解説します。

資格を取るためのポイントや資格の活用方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

会社員が中小企業診断士の資格を取る5つのメリット 

会社員が中小企業診断士の資格を取ると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

5つのメリットについて、見ていきましょう。

昇格や昇給につながりやすい

メリットの1つめが、昇格や昇給につながりにつながりやすいことです。

理由は以下の通りです。

  • 難関資格である診断士に合格した努力や能力の高さが評価される
  • 会社によっては、「資格手当」がある
  • 任せられる仕事の幅が多く組織で重宝される

アンケートでも、勤務先からの評価で「昇給・昇格した」「資格手当が支給された」が19.2%、それ以外でも良い評価につながったのが60%以上となっています。

出典:一般社団法人中小企業診断協会「『中小企業診断士活動状況アンケート調査』結果について」
https://www.j-smeca.ja/attach/enquete/kekka_r3.pdf

結果からも、中小企業診断士の資格取得は、昇給や昇格につながったり関係先から概ね良い評価を得たりすることが分かります。

仕事の幅が広がる

メリットの2つめが、仕事の幅が広がることです。

中小企業診断士は、「財務会計」「法律」「人事」「生産管理」「情報システム」など、幅広い分野での知識を持ち合わせています。そのため実務で応用が効きやすく、幅広く仕事が受けられるでしょう。

会社内では、診断士の資格は以下の実務で役立ちます。

  • 管理職のマネジメントスキル
  • コンサルティングセールス(提案営業)
  • 部門横断プロジェクトや新規事業責任者

ビジネスにおいてユーティリティさを発揮する中小企業診断士は、どの企業でも貴重な存在だと言えます。

転職や就職に有利

メリットの3つめが、転職や就職に有利なことです。

中小企業診断士は経営コンサルタント唯一の国家資格であることから、さまざまな分野の業界で役立ちます。

企業は経営に関する幅広い知識を持つ人材を求めているので、中小企業診断士は企業のニーズを満たす存在だと言えます。特にコンサルティング業界は、中小企業診断士の資格を持っている人を積極的に採用する傾向です。

難関試験に合格した実力は、転職や就職時に必ず評価されるでしょう。

人脈が広がる

メリットの4つめは、人脈が広がることです。

中小企業診断士は横のつながりが強く、そこから派生して多くのつながりが生まれるからです。

人脈が広がると、以下のメリットが享受できます。

  • 専門外の領域に詳しい人を見つけやすい
  • 自分には持ちえない知見に触れるため、視野が広がりやすい
  • 紹介からコンサルタントの案件を獲得しやすい

中小企業診断士には、弁護士や公認会計士などのように独占業務がありません。そのため中手企業診断士同士のつながりが生まれ、独自のコミュニティが形成されてきたことも理由に挙げられます。

独立して年収UPが見込める

メリットの4つめが、独立して年収UPが見込めることです。

独立すれば、自分が努力して働いた分だけ収入に反映されるからです。

中小企業診断協会のアンケートによると、診断士の資格のみで活動する人の割合は、27.6%となっています。(他資格兼業なし)

出典:一般社団法人中小企業診断協会アンケート結果から
https//www.j-smeca.jp/contents/data2016/p01.html

そして、コンサルタントの業務日数が100日以上の診断士の年間売上「1,001万円以上」は38%となり、3分の1以上を占めています。

出典:一般社団法人中小企業診断協会アンケート結果から
https//www.j-smeca.jp/contents/data2016/p01.html

以上のデータからも、中小企業診断士として独立すれば、高年収が得られやすくなることが分かります。

企業内診断士の職業について

会社の業務をこなしながらコンサルティング契約を交わして、企業の業績に合わせてコンサルティングする企業内診断士。

企業内診断士は主に、どのような場所で活躍しているのでしょうか?

企業内診断士の職業の割合は、以下の通りです。

出典:関西外国語大学河村氏「企業内診断士の実態調査~現状と活躍の可能性について~」
https://www.j-smeca.jp/attach/kenkyu/honbu/h29/jittaichosa.pdf

民間企業で働く割合は9割近くとなっており、企業内診断士の民間企業でのニーズの高さがうかがえます。

会社員が中小企業診断士になるための3つのポイント

会社員が中小企業診断士の資格を取ると、多くのメリットがあることが分かりました。

では、実際に中小企業診断士になるためには、どのようなポイントを押さえると良いのでしょうか?

会社員が、中小企業診断士の資格を取得するための、3つのポイントについて見ていきます。

資格取得のためのプランを考える

難易度が高い中小企業診断士の資格を最短で取得するためには、緻密なプランが必要になります。

一次試験7科目が8月実施、二次試験実施は筆記4科目が10月、口述試験が12月にあることを踏まえると、以下のように計画立てる必要が出てきます。

  1. 試験日から逆算して、勉強する道筋を計画する
  2. いつまでにどの科目を合格基準に満たしておくかを決める
  3. 模擬試験はいつ受けて、どのレベルにまで達するかの道筋を立てる

資格取得のための戦術を考える

プランを練れば、次に具体的な戦術を決めましょう。

有効なのが過去問題に取り組むことで、5年分が目安になります。

得意分野と苦手分野の把握や、全体的な問題の傾向がつかみやすくなるからです。

得意分野は高得点が取れるように、苦手分野は最低レベルまで達するように計画的に勉強を進めていきます。

通学・通信講座を有効活用する

参考書やテキストで一から勉強する方法もありますが、最短ルートでの取得を考えると通学や通信講座を活用するのがおすすめです。

専門学校を選ぶ際は、以下のような講座の有無を確認します。

  • 合格実積率が高い
  • テーマ別で弱点補強できる講座
  • 問題を解くアウトプットに注力した講座
  • 直前対策コース

自分のレベルに合わせて、最短で取得できる講座を選択すると良いでしょう。

会社員が中小企業診断士の資格を生かす方法5選 

会社員が中小企業診断士の資格を取得すると、資格を生かして副業で収入を得ることが可能になります。

最後に、有効に資格を生かす5つの方法をご紹介します。

コンサルティング

経営コンサルタント唯一の国家資格である中小企業診断士は信用力が高く、多くの診断士が副業としてコンサル業務をしています。

コンサルタントの主な業務は、下記の通りです。

  • 企業診断
  • 営業戦略の策定
  • 新規事業の提案
  • 業務改善提案

企業のコンサルタントで、ネックになるのが時間です。クライアント企業も副業コンサルタントもお互い土日祝は休みのケースが多いためです。

その場合、他の診断士とチームを組んで交代で業務したり、プロのコンサルタントのサポートをしたりというケースも少なくありません。

補助金・助成金の申請サポート

現在「ものづくり補助金」など政府や自治体が提供する補助金や助成金は多く見受けられます。

しかし、綿密な事業計画や申請書類の作成は、補助金を依頼する中小企業にとって負担は少なくありません。

以下のようなサポート業務は、今後においてもニーズが高いと言えるでしょう。

  • 申請書作成へのアドバイス
  • 事業計画書の作成
  • 面接や審査のサポート
  • 補助金採択後の報告書作成

研修、セミナーの講師

中小企業診断士の資格を生かして副業で稼ぐなら、研修やセミナー講師がおすすめです。

セミナーや研修は土日開催が多く拘束時間も短いため、本業に影響をおよぼさないためです。

セミナーや研修講師は、効率的に高額が稼げる反面難易度も高く、魅力的に話すスキルも求められます。

それでもセミナーや研修を通して知名度を上げれば、コンサルティング業務を受けやすいことを考えると、チャレンジする価値はあるでしょう。

資格講座の講師や添削

スクール講師や添削指導も、平日の夜や土日に授業や模試を開催することが多いので、副業に適していると言えるでしょう。

具体的には、以下のことを行います。

  • 資格取得のための予備校などでの講師
  • 練習問題の作成
  • 模擬試験の添削

受験生目線に立ちやすく有用な情報を持っている、資格取得後間もない人がスクール講師に適していると言われています。

コンサルティング業務を安定して受注できるまでのつなぎとして、添削指導やスクール講師になる人も少なくありません。

執筆やブログ

時間や場所を選ばず、ノートパソコンとインターネット環境さえあればできる執筆業も、中小企業診断士の副業におすすめです。

中小企業診断士の知見を生かして、情報サイトや雑誌に記事を寄稿したり、自分でブログを立ち上げて発信したりするのが一般的です。

ブログは広告収入なので、アクセスが集まるまで収入にはなりにくいですが、個人名で発信することから、中小企業診断士としての営業活動には役立ちます。

地道に積み重ねることで知名度を上げられる執筆やブログは、長い目で見た場合は効果的でしょう。

まとめ

以上、会社員が中小企業診断士の資格を取ることのメリットについて解説しました。

難関と言われる中小企業診断士の資格は、今後の人生においてさまざまなことへのチャレンジを可能にします。

資格を生かして、本業と同時に他方面で活躍する自分の姿をイメージすることで、モチベーションを保ちながら試験勉強に取り組めるでしょう。