独学で合格を目指す方必見!
【中小企業診断士のおすすめテキスト25選】

年収資格ランキング|国家資格

「中小企業診断士になれば、どれくらいの年収が見込めるのか?」

「他の国家資格と比較した場合は?」

中小企業診断士の資格を取ろうかと迷っている人で、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

中小企業診断士の年収は、一般的な年収と比べて高めです。将来高年収で生活を充実させるには、有効な資格だといえるでしょう。

この記事では、中小企業診断士の年収や、高年収が見込める理由について解説します。また、他の国家資格の年収と比較したランキングもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

中小企業診断士の年収は?

早速、中小企業診断士の年収について見ていきます。コンサルティングの報酬相場や、顧問料の平均相場も合わせてご覧ください。

中小企業診断士の年収

中小企業診断協会の調査によると、「コンサルタント業務の日数が100日以上」である診断士の年収は、以下の通りです。

回答数累計回答数構成比(%)累計構成比(%)
100万円以内1131139.369.36
101~200万円以内912047.5416.90
201~300万円以内983028.1225.02
301~400万円以内903927.7632.48
401~500万円以内1004928.2940.76
501~800万円以内23672819.5560.31
801~1,000万円以内16188913.3473.65
1,001~1,500万円以内1771,06614.6688.32
1,501~2,000万円以内731,1396.0594.37
2,001~2,500万円以内251,1642.0796.44
2,501~3,000万円以内181,1821.4997.93
3,001万円以上251,2072.07100.00
有効回答数1,2071,207100.00100.00

【出典】一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士~中小企業診断士アンケート結果から」
https://www.j-smeca.jp/contents/enquete/p06.html

調査結果を見ると、「501~800万円」「801~1,000万円」「1,001~1,500万円」と回答した人は574人となり、全体の約半分(47.55%)になります。また、約40%の人が年収800万円以上稼いでいます。

上記の診断士には、他の国家資格と掛け持ちの人も含まれています。しかしそれを加味しても、中小企業診断士は高収入を目指せる資格だといえるでしょう。

経営コンサルティング報酬相場

上記で回答した診断士のコンサルティング報酬相場は、以下の通りです。

項目平均報酬(平均)最高報酬(平均)回答数構成比(%)
経営指導97,000円/日141,000円/日1,09229.38
講演・教育訓練130,000円/日191,000円/日89224.33
診断業務108,000円/日207,000円/日80722.01
原稿執筆5,000円/枚(400字)6,000円/枚(400字)44412.11
調査・研究49,000円/日87,000円/日43211.78%
有効回答数3,667100.00

【出典】一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士~中小企業診断士アンケート結果から」
https://www.j-smeca.jp/contents/enquete/p06.html

診断業務では、報酬が1日で20万円以上のケースも見受けられます。また他の業務についても、1日当たりの報酬相場は高めだといえるでしょう。

顧問料の平均相場

中小企業を対象にした顧問料の相場は、以下の通りです。

回答数構成比(%)
顧問契約はない93150.46
顧問契約がある91449.54
有効回答数1,845100.00

【出典】一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士~中小企業診断士アンケート結果から」
https://www.j-smeca.jp/contents/enquete/p06.html

およそ半分の診断士が、中小企業と顧問契約を結んでいます。顧問先数と月の出向回数、顧問料の平均相場は、以下の通りです。

顧問先(平均)出向(平均)顧問料(平均)
7社4日142,000円/月

【出典】一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士~中小企業診断士アンケート結果から」
https://www.j-smeca.jp/contents/enquete/p06.html

平均値である7社の企業と顧問契約した場合、顧問料のみの報酬が月100万円近くになります。

中小企業診断士の資格を取れば高年収が見込める3つの理由

データを見る限り、中小企業診断士は高年収が見込める資格であることがわかりました。その具体的理由について解説します。

他の資格を保有しているケースが多いから

中小企業診断協会の調査では、中小企業診断士以外の資格保有者は72.2%存在します。ダブルライセンスで専門領域が広がると、診断士の報酬アップにつながりやすいといえるでしょう。

診断士が保有している他の資格は、上位を見ると以下の通りです。

  1. 「ファイナンシャルプランナー」21.7%
  2. 「情報処理技術者」17.6%
  3. 「販売士」10.00%
  4. 「MBA」9.7%
  5. 「社会保険労務士」「ITコーディネータ」7.4%

【出典】一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士~中小企業診断士アンケート結果から」
https://www.j-smeca.jp/contents/enquete/p06.html

中小企業診断士がダブルライセンスを取ると、以下のメリットがあります。

  • 報酬が上がりやすい
  • 専門知識が増え、クライアントの相談に多面的にアドバイスできる
  • 他の診断士と差別化が図れ、競争相手が減る

またITが加速している現代では、プログラミングができる中小企業診断士もニーズが高くなるでしょう。中小企業には自社でHPを持たないケースもあるので、HPの作成や運営業務まで請け負うことができるためです。

唯一の経営コンサルタントの国家資格であるから

中小企業診断士は、日本で唯一のコンサルタントの国家資格なので信頼度は高い傾向です。そのため、企業から経営に関する診断と助言を求められます。

経営のかじ取りが難しくなっている現代では、経営全般の知識を有する診断士は、経営者にとって心強い見方です。高い報酬を支払っても、助言やアドバイスを受けたいと思うでしょう。

独立開業する割合が高いから

一般の会社に勤める診断士の場合、収入は会社から給料として分配されます。しかし、独立すると仕事の報酬が自分の収入に直結するため、年収が高くなるケースは少なくありません。

先述通り、診断士は経営の助言を求める中小企業経営者のニーズが高いため、資格を生かして独立する人も多く見受けられます。

実際に、プロのコンサルタントである「プロコン診断士」の割合は48.3%となり、企業内診断士を上回っています。

【出典】一般社団法人中小企業診断協会「データで見る中小企業診断士~中小企業診断士アンケート結果から」
https://www.j-smeca.jp/contents/enquete/p06.html

このようにプロコン診断士として独立しやすいことは、診断士が高年収を見込める大きな要因だといえるでしょう。

中小企業診断士今後の給与水準は?

中小企業を支える診断士のニーズは、今後ますます高まってくるといえます。なぜなら日本国内の中小企業の比率は99.7%で、中小企業の躍進が今後日本の景気回復のカギになるからです。

まだまだ需要が見込まれる中小企業診断士。その給与水準が下がることは、当面ないはずです。

またITの進化にともない、国家資格である士業もAIに代替えされる可能性が言及され始めました。

しかし、中小企業診断士は、AIの登場により仕事を失う可能性は極めて低いといえます。社会保険労務士や税理士、行政書士などの士業と比べて、中小企業診断士は時代の変化に合わせた経営戦略提案が常に求められるからです。

この点からも、中小企業診断士は将来性や伸びしろがある資格だといえるでしょう。

年収資格ランキング|国家資格

最後に、他の国家資格について、年収を軸にしたランキング形式でまとめてみましたので、参考にしてください。

国家資格年収(万円)就業者数(人)労働時間/月(時間)年齢(歳)
医師(外科医)1378.3275,25016345.3
社会保険労務士1029.519,31016840.4
中小企業診断士1029.563,81016840.4
弁護士945.429,52016743.9
税理士658.659,77016344.9
一級建築士(建築設計技術者)586.223519017042.6
行政書士584.4243,99016143.3
不動産鑑定士584.4243,99016143.3
薬剤師580.5218,74016341.1
理学療法士426.5143,49016135.1

【出典】厚生労働省職業情報サイトjobtagを元に、筆者作成
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/

まとめ

以上、中小企業診断士の資格を取得した場合、見込まれる年収について解説しました。

日本唯一の経営コンサルタントの資格である診断士は、中小企業の屋台骨を支える存在として、意義のある資格だといえます。

当然、活躍するフィールドが広がれば高年収が見込まれるでしょう。

IT進化にともない世の中の環境が変化する中でも、人と向き合うことで価値を提供する診断士の需要が途絶えることはありません。

ぜひ、資格取得に向けてチャレンジしてみてはいかがですか?